腰椎分離症の治療法として考えられるものには多くの種類がありますが、ほとんどの場合、まず保存療法を試します。
腰椎分離症は、腰椎前弯に症状が出現することがほとんどですので、生活習慣や正しい姿勢を指導し、背筋や腹筋を増強し、また耐久力もつける訓練をしながら、筋肉がコルセットの役目を果たすようにします。
筋肉が丈夫な方、たとえばスポーツ選手などが分離症になりながらも痛みを経験しないのは、この靭帯と筋肉がしっかりと役目を果たしているからと言われます。
保存療法には、コルセットを装着することを基本にする装具療法、主に鎮痛剤などを投与して痛みを緩和する薬物療法、温熱療法を主とした理学療法、そしてブロック療法などが主なものとしてありますが、基本としては安静にすることが最も大事です。
特に痛みの強いのは急性期ですが、コルセットなどをして腰椎の部分をできるだけ固定し、安静を保つのがいいとされています。
薬物療法では、筋肉の痛みを抑えるために消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を用います。
また、神経の修復を助ける働きを起こす、神経賦活薬や末梢循環改善薬なども用います。
また温熱療法では、温めることにより、血液循環を高め、疼痛を改善します。
より強い痛みが出ている場合では、患部神経に直接麻酔薬を注射するブロック療法が用いられます。
ブロック療法を適所に処置した場合、筋肉のコリや緊張をほぐし、痛みの伝達を消すことができます。
これらの主な保存療法でも改善しないというケースでは、多くは手術を適用されます。
腰椎分離症では、分離した部位の固定術が行われます。
固定術は骨盤などから患者自身の骨を移植する場合と、人工骨を用いる場合があります。
また症状によっては、固定の補助として金属製の器具を使う場合も出てきます。
手術では約3~4ヵ月で治ることがほとんどです。
分離症は早期発見が最も早い治療方法と言われます。
また長引けば長引くほど治療はどんどん遅れてしまいます。

